【NP TAのMKSAP】持続性心室性不整脈
《key point》
・持続性の心室不整脈(>30 秒)または可逆的な原因のない心停止の患者には、2次予防として植込み型除細動器によるクラス 1 が推奨される。
《私見》
VFサバイバーの患者において、VFの原因となる血行動態の診療とVFに対する治療、予防を平行して行っていく事が大切である。
《コメントRI》
臨床的には循環器内科医が関与しない,若年者の心室性不整脈は無いでしょう.
つまり,非循環器領域の場合は,適応を確認して紹介やコンサルトを行うことが必要になります.
当然,除細動器(ICD)植え込みの適応は,循環器内科医が決めることになりますが,不適切に作動すると「馬に蹴られたような」と表現される程恐怖に感じるようです.
入院中の不整脈は発見されやすく対応もしやすいですが,リスクのある人の意思決定を行う循環器内科医はすごいですね.
循環器学会のガイドラインは,大変充実しておりとても参考になります.
ただ,分量が多めなので目次から項目をクリックして,目的の場所に飛んで使うという方法が多いですが.
https://www.j-circ.or.jp/cms/wp-content/uploads/2018/07/JCS2018_kurita_nogami.pdf
Al-Khatib SM, Stevenson WG, Ackerman MJ, et al. 2017 AHA/ACC/HRS guideline for management of patients with ventricular arrhythmias and the prevention of sudden cardiac death: a report of the American College of Cardiology/American Heart Association Task Force on Clinical Practice Guidelines and the Heart Rhythm Society. J Am Coll Cardiol. 2018;72: e91-e220. [PMID: 29097296] doi:10.1016/j.jacc.2017.10.054