〇〇病院診療看護師(NP)のお勉強用

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SGLT2とDPP4の比較

https://journals.lww.com/ccmjournal/Fulltext/2023/08000/Risk_of_ICU_Admission_and_Related_Mortality_in.10.aspx/?cid=eTOC+Issues.2021-ccmjournal-00003246-202308000-00000&rid=E_0000000002398164&TargetID=&EjpToken=jTA3KZ9Tvk5Ml5nI--DAqVKYzYyv0Ub9Mfo-1oZVijE9PNSf6wRU9GPInmSWGbE3jEl4hfUK&mkt_tok=NjgxLUZIRS00MjkAAAGM7nMlY-qldRTvm_sxYVjqT0a6A7tbMcMTx6ZPJAgAJZbj4__MVyMQTZo05UqOo6C-FN1nI6nLNEqQvDNncfBnUG1P2NaX3uhyXm4Vsd8WgWUP1oE64QQ

 

SGLT2阻害薬の台頭とともに、ICUでは正常血糖ケトアシドーシスを見る機会も増えてきました

また、SGLT2は尿路感染症の問題や経口摂取の問題など、それなりに気を使う必要のある薬です

同じく血糖を下げるDPP4は低血糖リスクも少ないですが、予後の改善効果はないとされています

つまり、DPP4としては血糖を下げて口渇や高血糖高浸透圧性非ケトン性昏睡などの予防としては使える可能性がありますが、長期予後としてはあまり得策ではない薬といえます

 

韓国からの報告ですが、日頃からよく使用しているDPP4とSGLTを比較するのは、とても興味深いと感じました

 

以下ChatGPT

この研究の目的は、タイプ2糖尿病患者におけるナトリウム-グルコーストランスポーター2(SGLT2)阻害剤の利益について、ランダム化試験で十分に説明されているような、有害な心臓および腎臓の転帰の発生率を減少させる効果が、最も重篤な疾患スペクトルを持つICU入院を必要とする患者にも及ぶかどうかを調べることです。

研究デザインは後ろ向きの観察研究です。

データは香港の地域全体の臨床登録システム(Clinical Data Analysis and Reporting System)から取得されました。

対象となる患者は、2015年1月1日から2019年12月31日までに新たにSGLT2阻害剤またはジペプチジルペプチダーゼ4(DPP-4)阻害剤を処方された、全ての成人患者(18歳以上)のタイプ2糖尿病患者です。

介入は行われません。

主な結果指標は、1:2の傾向スコアマッチングの後、最終的な解析に含まれた総数27,972人(SGLT2阻害剤10,308人対DPP-4阻害剤17,664人)の患者に関連付けられています。平均年齢は59歳±11歳で、17,416人(62.3%)が男性でした。中央値の追跡期間は2.9年でした。SGLT2阻害剤の使用は、ICU入院が減少(286 [2.8%]対645 [3.7%]、ハザード比[HR] 0.79、95%CI 0.69–0.91、p = 0.001)し、全因死亡率が低下(315 [3.1%]対1,327 [7.5%]、HR 0.44、95%CI 0.38–0.49、p < 0.001)していることが、DPP-4阻害剤と比較して確認されました。SGLT2阻害剤使用者の重症度(Acute Physiology and Chronic Health Evaluation IVによる予測された死亡リスク)も低かったです。セプシスによる入院と死亡も、SGLT2阻害剤使用者はDPP-4阻害剤使用者に比べて低かった(入院数:45 [0.4%]対134 [0.8%]、p = 0.001および死亡:59 [0.6%]対414 [2.3%]、p < 0.001)。

結論として、タイプ2糖尿病患者において、SGLT2阻害剤は、さまざまな疾患カテゴリーを横断して、ICU入院率と全因死亡率が低くなることが独立して関連していることが示されました。