〇〇病院診療看護師(NP)のお勉強用

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Covid-19パンデミック時には外来への医療アクセスが悪くなることで患者予後は悪くなった

https://jamanetwork.com/journals/jamanetworkopen/fullarticle/2806472?utm_source=silverchair&utm_medium=email&utm_campaign=article_alert-jamanetworkopen&utm_content=wklyforyou&utm_term=062323

 

感想

日本からの研究報告.

mbulatory care–sensitive conditions (ACSCs)が,どのような日本語訳になるのかわかりません.

パッでミック時の医療アクセスは,特に発熱などの症状がある場合には極めて不良になりました.

また,重症患者さんですら病院が見つからない状態になっていました.

中等症でも,在宅酸素を導入して対応している人も沢山いました.

今でも,とても大変だったのを憶えています.

入院患者さんへの対応も,普段の10分の1くらいまで,落ちていたと思います.

例えば,バイタル測定や診察なども,極力部屋に入らないようにしていたし,入った後は初期のことは医療者のシャワー浴まで行っていました.

今思えば,バカバカしいのかもしれませんが,当時は訳の分からないウイルスへの対応を模索しており,色々な結果でアウトカムの悪化に繋がった可能性があると思われます.

 

以下,ChatGPT

コホート研究は、日本におけるCOVID-19パンデミック中において、外来ケアに敏感な状態(ACSC)を持つ患者が病院で悪い結果を経験したかどうかを調査しました。28,321のACSC関連の入院を対象にした研究では、入院後24時間以内の院内死亡率が全体的に増加し、急性ACSC(脱水症状や胃腸炎など)および予防可能な状態(細菌性肺炎など)でも増加していることが明らかになりました。増加した死亡率は、入院数の減少だけでなく、院内死亡数の増加とも関連していました。

この研究の結果から、ACSCを持つ患者はパンデミック中に悪い結果を経験した可能性があり、良質な初期ケアと入院ケアへのアクセスが損なわれた可能性が示唆されています。

研究の詳細については、以下の要点が挙げられます:

  • この研究は、2020年1月1日から2020年12月31日までのCOVID-19パンデミックの国家非常事態宣言前と後の期間を比較するために、差の差法を使用したコホート研究です。
  • 日本全国の242の急性期ケア病院からの退院要約データを使用して分析が行われました。
  • 対象は、研究期間中(2015年1月1日から2020年12月31日)の予定外入院のACSC患者でした。
  • 主なアウトカムは、入院中の死亡数、入院数、および院内死亡率でした。
  • 結果として、15,318人の男性(54.1%)を含む28,321人のACSC関連入院が観察されました。入院後の死亡数は2,117人(7.5%)でした。入院数は全体的に減少しました(発生率比[IRR]、0.84;95%CI、0.75-0.94)、慢性疾患(IRR、0.84;95%CI、0.77-0.92)、および予防可能な状態(IRR、0.58;95%CI、0.44-0.76)でも減少しました。しかし、急性状態の場合、入院後の死亡数(IRR、1.66;95%CI、1.15-2.39)および入院後24時間以内の死亡数(IRR、7.27x106;95%CI、1.83x106から2.89x107)が増加しました。急性状態における院内死亡率も増加しました(IRR、1.71;95%CI、1.16-2.54)、また、全体的にも24時間以内の院内死亡率(IRR、1.87;95%CI、1.19-2.96)、急性状態(IRR、2.15x106;95%CI、5.25x105から8.79x106)、および予防可能な状態(IRR、4.64;95%CI、1.28-16.77)でも増加しました。

このコホート研究から、日本では2020年のCOVID-19国家非常事態宣言の後、入院後の死亡数が増加し、特に急性ACSCおよび入院後24時間以内の死亡が増加したことがわかりました。これは、急性ACSCを持つ患者の良質な初期ケアと入院ケアへのアクセスがパンデミック中に損なわれた可能性を示唆しています。