早期リハビリの有用性
日本からの報告
3日以内を早期、4日以降を後期として、データベースを使用して傾向スコアでマッチング
早期の方が、コストは少なく入院期間も少ない、死亡率は変わらず
データベース使用とはいえ、早期リハビリテーションの有用性が示唆されたことはすごい
重症度スコアの集積が難しいのは仕方ない部分だと思われます
全体的にはSurgical patientsで50%以上を占めており、そのへんの患者背景は考慮する必要がありそう
カプランマイヤーを見ると、30日生存は80%を超えているので、この辺も重症患者が少なかった可能性があるかもしれない
以下ChatGPT
この研究は、重症患者はしばしば後遺症の機能障害を持つことがあるが、早期のリハビリテーションは短期的な身体機能を改善することが示されているという点に着目しています。しかし、早期のリハビリテーションが長期的な予後や医療リソースの利用にどのように影響するかは分かっていません。
この研究は、日本の熊本県で行われた、2012年4月から2017年2月までの行政的な請求データベースを使用して、後ろ向きコホート研究を行いました。
対象となる患者は、ICUに入院しリハビリテーションを受けた患者で、リハビリテーションをICU入院後3日以内に受けたグループ(早期リハビリテーション群)とICU入院後4日以上経過してから受けたグループ(遅延リハビリテーション群)に分けられました。傾向スコアマッチング分析が行われ、退院後1年および3年以内の外来受診回数、退院後の総入院期間、医療費用、生存率を比較しました。
結果として、全体で6,679人の患者が研究に含まれ、傾向スコアマッチングにより2,245組のペアが作成されました。退院後1年間の外来受診回数には差が見られませんでしたが、退院後3年間ではグループ間に差がありました。長期的な観察では、早期リハビリテーション群は将来の入院期間が短かった(1.9か月対2.6か月、p < 0.001)、総費用が低かった($28,159対$38,272、p < 0.001)、および1か月あたりの平均費用が低かった($1,690対$1,959、p = 0.001)。生存率には差が見られませんでした(対数ランクテスト、p = 0.18)。
この結果から、ICU患者に対する早期リハビリテーションは、将来の入院期間の短縮と医療費用の削減に関連している可能性が示唆されました。早期リハビリテーションは、医療リソースの利用を削減することに関連している可能性があります。