〇〇病院診療看護師(NP)のお勉強用

ただ勉強した内容のシェア(たまに活動報告)

【TEAM trial : 2022 NEJM】

 
重症患者さんのリハビリテーションはなかなか良い結果が得られていないのが現状です。
もしかしたら、栄養しかりLess is moreなのかもしれません。
とはいえ、看護している感じがあり、人間として個人としてケアしている感じがあるので、ぜひ良い結果を期待しているのですが・・
 この研究は、世界の重症患者のエビデンスの中心といってもよい、ANZICSという団体(Clinical trial group)が行っています。
750症例を集積予定とし、鎮静を最小限に調整集積毎日リハビリを行う群と通常群で比較されました。
主要評価項目は180日生存率としました。
主要評価項目に有意差はなく、リハビリ時間は約20分と9分でした。
180日死亡率に有意差はありませんが、介入群で3%上昇していました。
ADLなども比較されていますが有意差なしでした。
けれども有害事象は介入群で有意に上昇していました。
この結果を受けて、リハビリをやめようかという気にはなりません。
しかし、過剰なリハビリテーションは必ずしも重症患者さんには好ましい結果を提示してくれないという現状の根拠の1つがまた増えたという感じでしょうか。
やりすぎはやはり良くないのでしょうか・・・