2023-05-12から1日間の記事一覧
いままで気にしたことありませんでしたが,肺塞栓症の予後予測スコアのようです. 項目をみると,右心機能に着目したというわけでもなく,Well'sスコアと似たような項目がいくつかあります. 肺塞栓の場合は,PERC,Well's,PESIなどがあります. PERCはリス…
救急領域では弁口面積までは不要ですね、加速血流の圧格差をキャッチできれば充分ですAC5HてAC3Hの両面で描出すると信憑性も高まります。 ASに伴う心原性失神ですと循環器医にコンサルトするには、正しい描出が出来なければ過大評価過小評価になるので、慎重…
特に集中治療の対象となる患者さんで、高齢者の血圧が低い場合に許容できないかな?と思うことがあります。とても有名な研究ですが対象年齢は70-80歳です。日本の場合は、80歳以上の高齢者が多いため、多くはこのポピュレーションからは外れてしまいます。こ…
あくまでも洞性頻脈の話なので、まずは洞性頻脈かどうかを心電図で確認します。他に要因がないかと言うのは、通常常に意識していますが抜けているものがないかチェックする際によく使用しています。 Tamponade/Thyrotoxicosis(心タンポナーデ・甲状腺中毒症…
急性腎障害は予防につきます。 具体的には、バンドルを行います。 バンドルとは束のことで、具体的にはKDIGOガイドラインの内容を踏襲しています。 例えば、、腎毒性物質の中止、血行動態とボリュームの適正化、血行動態モニタリング、血清クレアチニンと尿…
手術は腹腔鏡下にS状結腸を切除する方法です。ランダム化比較試験(RCT)ですが、手術まではさすがにブラインド(盲検化)できません。 主要評価項目は、GIQLIというスコアリングで評価されています。 結果は、手術療法の方が再発も少なく、QOLも良好でした…
通常は臨床評価として、1ml/hr程度で下げていきますが、臨床的な感覚に過ぎません。 この研究は、集中治療セッティングでしか使えませんが、ΔPVとΔSVの比率(ΔPV/ΔSV)を見ています。 ΔPVは動脈圧の変動でΔSVは心拍出量の変動です。 主に調節呼吸下ですが、呼…
膵頭十二指腸切除術時の手術部位感染(SSI)予防目的の抗菌薬は? 通常のSSI予防のための抗菌薬選択は、ブドウ球菌がメインとなるのでセファゾリン(CEZ)を皮切時に血中濃度が高くなるような使い方が一般的だと思います。 例えば、皮切の30分前に点滴などで…
重症患者さんのリハビリテーションはなかなか良い結果が得られていないのが現状です。 もしかしたら、栄養しかりLess is moreなのかもしれません。 とはいえ、看護している感じがあり、人間として個人としてケアしている感じがあるので、ぜひ良い結果を期待…
頭部外傷は、個人的に最近あまり見なくなりました。 以前の施設では、ほんとに多くて頭部単独での重症頭部外傷も沢山みてきました。 そんななか、急性硬膜下血腫は初療室で即HITTという穿頭で硬膜を切開し、その後に手術室で減圧開頭を行うというのが一般的…
<key point> 多血管性冠動脈疾患の患者は、冠動脈バイパス術と内科的治療のみとを比較すると、生存率が向上する。 <私見> 2020年代の虚血性心疾患の患者に対して中等症程度であればカテーテル治療を行わなくても、薬物療法を適切に行えば治療効果は変わらないと言う文献</key>…
《key point》 ・小さな心室中隔欠損は、左胸骨境界にS2 を消し去る、大きな (時折り触知可能な) 全収縮期雑音を示す。 • 心室中隔欠損症の閉鎖術は、左から右へのシャントが小さく、心房拡大や弁疾患がない患者には適応ないが、臨床的な評価と画像検査のフ…
《key point》 ・ガドリニウムによる心臓磁気共鳴画像法は、心臓アミロイドーシスに非常に敏感で特異的ですが、AL (免疫グロブリン軽鎖) アミロイドーシスとトランスサイレチン アミロイドーシスを区別できない。 • 心臓アミロイドーシスと一致する心臓磁気…
《私見》 感染性心内膜炎において、外科的適応をきちんと把握し、手術適応があるならば早期に心臓血管外科にコンサルトできるようにしておく必要がある。 《コメント RI》 感染性心内膜炎(IE)は診断カンファレンスでも、とりあえずIEって言っておけば、「…
《key point》 ・TAVIは、80歳以上または平均余命が10年未満の重度の大動脈狭窄症の患者に対して、外科的大動脈弁置換よりも推奨される。 ・TAVIは、年齢を問わず、重度の大動脈弁狭窄症に対して外科的手術のリスクが高いか、または適応外とされている症候性…